フォロワーが増えれば作品は売れる、は本当か
フォロワー数は届く人数ではなく、その上限にすぎないという話
フォロワー数は、作家が最も目にする回数の多い数字です。増えれば前進、減れば後退。そう感じる設計にプラットフォームができています。(だから本来なら気にする必要はありません)。今回は、この数字と販売の関係を、私の実測で確かめます。
結論から書きます。私の実測の範囲では、フォロワー数と販売のあいだには3つの断絶があり、そのままでは比例しません。ただし、条件が2つ揃ったとき、フォロワーは回路の部品として機能し始めます。何がその条件かを、数字からお見せします。
実測 数字はどこで細くなるか
私のThreadsのある週のデータを上位から順に並べます。(6月末のインサイトから作成しています)。
閲覧からフォローへ、フォローから再到達へ、再到達からサイトへ。
各段階で数字は桁ごと細くなります。推定到達27%は、既存フォロワー中心に届いた投稿の閲覧731のうちホーム経由59.6%(約436)を、フォロワー1,638で割った概算です。つまりフォロワーになってもらえても、次の投稿がその人に届くのは4人に1人程度。フォロワー数は、届く人数ではなく、届くかもしれない人数の上限にすぎませんでした。
対照的な数字もあります。私のサイトへのYouTube経由の流入は年間535セッションと小さいのですが、そこからのメルマガ登録行動の発生率は28.6%。Threads経由(年80セッション)より流入は大きく、しかも濃い。フォロワー数がまったく増えない場所からの流入が、最も登録につながっていました。
動員数が教えてくれたこと
美術館学芸員時代、来場者数は館の成績表でした。(個人の成績表でもありました。成績が良いと次の展覧会も任されるので)。
ただ、現場で見ていた実感は少し違います。動員が過去最高だった展覧会で図録が思ったほど売れず、動員は控えめでも、来た人の多くが図録を購入して帰る展覧会がありました。数と、そこから先の行動は、別の原理で動く。来場者数が悪い指標なのではなく、それだけでは何も決まらない指標だということです。フォロワー数は、SNSにおける来場者数だと私は考えています。
構造の分解 3つの断絶
フォロワーから販売までの経路には、3つの断絶があります。
1つ目は、到達の断絶。
フォローされても、アルゴリズムが次の投稿をその人に見せるとはかぎりません(私の実測で約27%)。
2つ目は、場の断絶。
SNSの中には、作品の価格や購入方法を落ち着いて検討する場所がありません。検討はSNSの外(サイト、メール、ギャラリー)ですが、外へ渡る量は年80セッションという規模です。
3つ目は、基準の断絶。
フォローは無料の好意で、購入は有償の判断です。三敗因構造でいえば、フォロワーが増えても評価構造(買う側の判断基準)と条件設計(扱える準備)が別に必要になるということです。
判断基準 フォロワー数を目標にしてよい条件
では、フォロワーは無意味か。そうではありません。次の2つが揃っているなら、フォロワーの増加は回路の入口の太さとして意味を持ちます。
条件1
深い反応を受け取る受け皿(メルマガ・サイト)がSNSの外にあること。渡る先がなければ、入口だけ太くしても流量は変わりません。
条件2
フォロワーとの関係を深める型の投稿(私の場合は週2本のアート作家のマーケティングと作家事例投稿)が固定枠であること。到達27%の世界では、繰り返し届けて記憶に残る設計が必要です。
そのうえで、見る数字を変えます。フォロワー数ではなく、登録数/投稿。私の現在値は0.42件/投稿で、この数字を動かせたかどうかで施策を判定しています。フォロワーが増えても登録数/投稿が動かないなら、増えたのは上限であって流量ではない、と読めます。
まとめ
フォロワーが増えれば作品は売れるは本当か。そのままでは、私の実測は比例を示しませんでした。受け皿と固定枠という2つの条件が揃ってはじめて、フォロワー数は回路の部品になります。目標にする数字は、フォロワー数ではなく登録数/投稿。この物差しの掛け替えが、今回の結論です。
この回の結論は、見る数字をフォロワー数から登録数/投稿へ掛け替える、というものでした。掛け替えたあとに最初に確かめることになるのが、いまのご自身の発信のどこが細いのかです。アートメールマガジンでは、プロ作家向けのSNS活用セルフ診断シートをお渡ししています。登録時に、ほかにも数点まとめて届きます。
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前回の記事
発信を増やしても売れないとき、直すのはどれか
投稿を増やす。それでも売れない。もっと増やす。この繰り返しの中にいる作家から相談を受けることがあります。今回は、その状態で最初に直すのはどこか、という問いについてです。
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こんにちわ風茜さん。
本当にフォロワーが機能している時代ではなくなりましたね。
僕のメインSNSはInstagramですが、数年前まで1万フォロワーいればもう大丈夫!的な
感じも風化してしまいましたね。
僕自身、Instagramにはフォロワーさんが14000人がいますが、実際そこから仕や依頼に繋がるフォロワーさんは
本当に数名~数十名です。
風茜さんの見解のように、とわ言えフォロワーが全く意味がないとはいえませんよね
どこにどのように着地するかとういう設計が大事ですね。
僕がインスタグラムやスレッズで特に気を付けているのはフォローされた瞬間です。
すぐに「フォローありがとうございます」と僕の方からDMを送ります。
そうすると反応は三つで
①スルーか ②「無言フォローすみません、よろしく・・・」とくるか ③即座に依頼の話に繋がるか
でした。
僕が狙っているのは当然③です。
僕は、僕の見た目や発信内容から「ちょっと気さくには話を切り出しにくい雰囲気」があるのを自覚していて、かつ衣装フルオーダーはお金がかなり掛る依頼内容なので切り出しにくいという相手の心理状況も把握しています。
だからこそ僕から即座にDMを送る事でそのブロックを外すのが狙いです。
向こうからのDMを待つの一つの手ですが
たった一つ「フォローありがとうございます」と送るだけで仕事に繋がるならやらない手はないと思ってます。
心がけているのは手動でDMをおくる。システムを組み込んで自動で送る事はやりません。
その甲斐あって今日もすぐ依頼の話に進み1件受注(30万円前後)1件検討(こちらも30万円前後)に繋がりました。
検討になったお客様は僕の記事の「5万円の服」https://substack.com/@takecmiuraの様なお客様でしたので
お受けできない旨をお伝えして、かつ代案を提案した事でキャンセル案件にはならず一旦検討になりました。
やるだけやってそれでもキャンセルになる方は絶対に追いかけません。
とまた長文コメントすみません・・・・
駆け出しのクリエイターから仕事の獲得はどうすればいい?と言われた時にSNSの運用としてこれを伝えるようにしてます。